何故、稲村亜美さんに中学生の球児が殺到したのか?

平成30年3月10日に神宮球場で行われた中学生の野球大会の開会式で、ゲストだったタレントの稲村亜美さんが球児に取り囲まれるという事故が起きました。。

TVのニュースでは「群集心理」「集団心理」の視点からコメントが多く出ていましたが今回の記事では、少し違う側面からこの事故を考えて見たいと思います。

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稲村亜美さんはどんな人?

稲村 亜美(いなむら あみ、1996年1月13日 – )は、日本のタレント、グラビアアイドル。東京都出身。浅井企画所属。【ウィキペディアより引用

 

2015年頃のトヨタ自動車のCMで神スイング女子と話題になったので記憶にある方も多いと思います。

グラビアタレントさんとして活躍されたり、野球好き芸能人としてもメディアへの露出をされてますね。

 

稲村亜美さんに中学生が殺到した経緯

 

始球式の稲村亜美さんに中学生殺到 主催者が謝罪文

 

 10日に神宮球場で行われた中学生の野球大会の開幕式で、始球式をしたタレントの稲村亜美さんが多数の選手に取り囲まれる事態があり、主催者の日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟は13日までに、ホームページに「多大なご迷惑をおかけし、心よりおわびを申し上げる次第です」と謝罪文を掲載した。 始球式の直後、周囲で見ていた選手らがマウンド付近にいた稲村さんに押し寄せた。連盟によると選手数人がけがをしたという。謝罪文は「決してあってはならないことだと考えています」と再発防止を誓っている。(共同)

引用 中日新聞web

中日新聞にはこのように報道されています。
ニュースそのものは朝のワイドショーなどでも報道されてました。
ライブドアニュースではワイドショーでの各キャスターのコメントも紹介されてますね。
 
とくダネ!では
対策もそうですけど、中学生球児がなんでこんな風になってしまったのか、僕は分からないですね。冷静に考えたらいくら集団心理が働いたとしても…」小倉キャスター。
 
「監督たちがするべきことは、これは暴力であって、性的暴力であるということを本当に教えないといけないですし、笑い事にできない深刻な問題だと思います」花澤コメンテーター。【引用:ライブドアニュース
といったコメントもありました。
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原因は思春期に増えるホルモンが起こす行動

 

群衆心理学や集団心理学は専門外なので、言及は出来ません。
が、治療家の端くれとして、今回の事故を人の成長という面で見ていきたいと思います。

第二次性徴・思春期には性ホルモンの分泌が増える

人の体は10代に入ると急激に変化していきます。

思春期と呼ばれる時期ですが、男子の一番大きな変化は精通です。
女子は初潮や乳房の発達といった外見的にも解る変化が出てきます。

これらが起こる理由は、誤解を恐れず書くとただひたすら子孫を残す為です。
精通は精子が作られた事、初潮は入らんが起こせる体になった事のサインです。
言い換えると子供を産んで育てる準備ができたよと体が教えてくれてるわけです。

 

中学生のホルモンバランス

良く女性ホルモンのバランスが、という言葉を耳にします。

女性ホルモンのバランスが乱れると月経不順や生理痛など様々な不調を引き起こしますし、閉経して女性ホルモンが減り始めると更年期に入っていきます。

幸せな気持ちになれるのもオキシトシンというホルモンが関わっています。
1日1ハグの効果。幸せホルモンオキシトシンを増やすハグをたくさんしよう

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体調を左右する女性ホルモンのバランスですが、実は男性ホルモンも同様にバランスが崩れると様々な問題を引き起こします。

それぞれのホルモンの作用は細かいので割愛しますが、男性ホルモンの主な作用は性欲の亢進です。
男は皆エロい!なんて言われる所以ですね。

話を戻して。
この男性ホルモンが思春期に入ると、ホルモンを分泌する場所の発達によって一気に増加します。それが概ね中学生の頃。

それまで性の事を気にせず学ばず生きてきた、可愛い男子の中に、いきなり大量の男性ホルモンが流れ込むわけです。

つまりホルモンバランスが崩れている状態。

ケガや病気ではないので、気がつけば女子の体に興味出ていたり、妙にムラムラしたりといった事が起きます。

環境にもよりますが、男性の自慰行為が起きるのもこの頃です。

性欲を亢進させるホルモンは、強い性衝動を生み出します。
でないと子孫は残せません。

その衝動の強さは、ちょっと言葉には出来ないくらい。
女の子が初潮や月経で悩んだりしてる間、男子も同じくらいキツい事で悩みます。

これが思春期に起こることです。

日頃はそうした強い衝動を理性で抑え込んでいるわけです。

何故、球児が稲村亜美さんに殺到したのか

半端ではない性衝動を日々向き合う中学生。
生物の本能に直結しますし、スポーツをする事で体力が向上し性衝動も強くなっていきます。

スポーツで性欲を制するというのは机上の空論です。
論じている男性教師だって、中学生時代は頭の中はエロいことばっかり考えてました。
僕もそうだったし。

空腹や睡眠を運動に置き換えるなんて不可能です。
性欲も生命維持に深く結びついてるので、運動や他の何かに置き換えるなんてほぼ不可能。

一時的に置き換えることが出来ても、一つトリガーがあると一気に吹き出して、自分では止められなくなります。

男性ホルモンが起こす性欲の亢進をスポーツという行為で誤魔化させられている中学球児。

そこへ稲村さんのように可愛くてセクシーな女性が、ショートパンツに生足で、しかも始球式では足が上がって下着も見えたかも知れない。

ちょっと書いただけで8個くらい性欲を刺激するトリガーがあります

変化の激しい体と心を持たされた中学生がトリガーに刺激されると、前後の事を考えずに本能的に動いてしまいます。

すぐ手の届くところに、TVや雑誌でしか見られない可愛いアイドルがいれば、衝動を止める事は出来ません。

一連の行動は種の保存に必要なシステムです。

どこかのメディアが書いてましたが

中学高校のホルモンバランスが乱れまくってる時期にグラビアタレントを呼ぶ必要が本当にあったのか?

という疑問もわいてきます。

中学生と性について真剣に向き合う時間を作る

 

ニュースでは監督責任や連盟に責任があるという事に言及されています。
稲村さんに問題はないという論もあります。

確かに監督責任という事を考えると連盟や指導者にその一端はあるでしょう。

稲村さんもご自身にオファーのあった仕事をしただけですし、事故の被害者的なポジションですが「痴漢行為はない」というコメントを出されています。

ただ個人的にはもっと掘りさげないと、繰り返し起こる問題だと思っています。

日本の性教育は遅れています。
欧米では妊娠のリスクや避妊についてしっかりと教育がされているし、初潮を迎える頃になると避妊具も配布されます。

欧米が全て正しいわけではありませんが、性に関して日本が後進国なのは間違いありません

実際、僕の担当する女性患者さんでも月経の仕組みを把握出来ている人は1割もいません。
記事を読んでいる女性より僕の方が月経だったり妊娠だったり出産だったりについて詳しく語れます。

何故、そんな事が起こるのか?
性の事を隠しておきたいという文化、風習が根強いからです。

適切な年齢に達するまでに性の事に触れてしまえば心の成長を阻害するでしょうが、第二次性徴の中盤頃になっても隠そうとするのはくさいものには蓋をするという気がしてなりません。

全然くさいものではないのにね。

くさいものには蓋をするという発想だから、中学男子の心身の変化に話が発展していかない。
保護者も連盟もプロダクションも責任の所在を論じるだけで、本当の意味での被害者である中学球児のケアなんて考えてもいないような気がします。

責任云々よりも、先ずは中学生という年齢にしっかりと向き合って真剣に学ぶ。

それが何よりも先ず優先してやる事ではないの?
と率直に思った次第です。

最後に

稲村亜美さんに中学生の球児が殺到した原因をまとめます。

  1. 性ホルモンが中学生頃に一気に増える
  2. 体と心のバランスが取れなくなる
  3. 前後の判断が出来ないまま衝動に動かされる
  4. 僕らはもっと真剣に中学生の心と体に向き合う必要がある。

性的な事を否定するのは、大切な子供の人格を否定する事に繋がります。
性衝動は本能に根付く衝動です。

どういう性的な嗜好があっても、それが法や倫理を犯すもので無ければ、例え親でも否定する権利などありません。

頭をぶつけて、痛い思いをして性衝動との付き合い方を自分で学んでいかないと事故が事件に変わります。

女子が月経と向き合うのと同じように、男子も性衝動と向き合い、自分でコントロール出来るようになる事で大人になっていきます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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